「ひじき=体に良い食材」と思っていたのに…
昔から日本の食卓に登場する「ひじき」。
鉄分やカルシウム、食物繊維が豊富で「体に良い食材」というイメージが強いですよね。
ところが一方で、「実はひじきは体に悪い」と耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
健康のために取り入れていたのに、もし本当に体に悪いなら心配になってしまいますよね。
そこでこの記事では、ひじきが体に悪いと言われる理由と、安心して食べるための工夫についてまとめました。
さらに、腸活や健康に役立つひじきの栄養についても紹介します。
ひじきが「体に悪い」と言われる理由
ひじきが体に悪いとされる一番の理由は、無機ヒ素が含まれていることです。
ヒ素と聞くと「毒」「危険」というイメージが強いため、不安に感じる人が多いのも無理はありません。
特に過去には「ひじきを食べると発がんリスクがある」とメディアで取り上げられたことがあり、そこから「ひじき=危険」という印象が広がったと言われています。
ただし重要なのは、調理法によって無機ヒ素は大幅に減らせるという点です。
つまり「ひじき自体が危険」なのではなく、「正しい食べ方を知らないと心配」というのが本当のところです。
実際にどれくらい心配なの?
厚生労働省の報告によると、ひじきを水で戻したり下茹でしたりすることで、無機ヒ素は 90%以上減らせるとされています。
つまり、調理法を守ればリスクはほとんど心配ないレベルに下げられるということです。
また、日常的にひじきを食べている人でも、毎日大量に摂取するケースは少ないはず。
普通の食生活の範囲であれば「体に悪い」と神経質になる必要はないと考えられます。
私の体験談|「ひじきは体に悪いの?」と不安になったこと
私の子どもは小さいころからひじきが大好きで、常備菜としてよく作っていました。
「鉄分や食物繊維も摂れるし、体にいいはず」と信じていたのですが、ある日母から「ひじきは体に悪いらしいよ」と注意されたことがありました。
その言葉を聞いてとても不安になり、すぐに調べてみたんです。
すると確かに「ひじきには無機ヒ素が含まれる」という情報が出てきました。
でも同時に、水で戻したり茹でこぼすことで大部分を減らせることや、普通の食生活で適量を食べる分には問題ないこともわかり、安心できました。
それ以来、我が家では「水でしっかり戻す」「一度茹でこぼす」「食べすぎない」という工夫を習慣にしています。
今では安心して子どもに食べさせられるようになり、「知ることが不安を減らす第一歩なんだ」と実感しました。
安心してひじきを食べるための工夫
ひじきを食卓に取り入れるときは、ちょっとした工夫を心がけると安心です。
- 必ず水で戻してから調理する
- 下茹でしてから料理に使う
- 一度に大量に食べず、バランスよく取り入れる
この3つを守るだけで、無機ヒ素の不安はかなり減らせます。
ひじきに含まれる栄養と腸活メリット
ネガティブな面ばかり注目されがちなひじきですが、実際は栄養豊富で腸活にも嬉しい食品です。
食物繊維
ひじきには不溶性・水溶性の食物繊維が含まれています。腸の動きを助け、便通を整えるサポートになります。
カルシウム
日本人に不足しがちな栄養素のひとつ。骨や歯の健康を守るのに役立ちます。
鉄分
特に女性にとっては不足しやすい栄養素。日常的にひじきを少しずつ取り入れることで補給につながります。
腸活という視点から見ても、ひじきはとても相性の良い食材。野菜や発酵食品と一緒に食べれば、腸内環境のサポートに役立ちます。
まとめ|ひじきは「体に悪い」食材ではない
「ひじきは体に悪い」と言われるのは、無機ヒ素が含まれているから。
しかし水戻しや茹でこぼしをすれば大部分を減らせることがわかっており、普通の食生活の範囲であれば過度に心配する必要はありません。
食物繊維やカルシウム、鉄分が豊富で、腸活にも役立つひじき。
正しい調理法と適量を意識することで、安心して日々の食事に取り入れられるはずです。
「体に悪い」という不安だけで避けてしまうのはもったいない食材。
ぜひ小さな工夫を取り入れながら、毎日の腸活や健康づくりに活かしてみてくださいね。
🔖 参考
- 厚生労働省「食品中のヒ素に関する情報」
- 食品安全委員会「無機ヒ素の食品健康影響評価」
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